任意売却というものにも、実はいくつかのやり方があるのですが、そのやり方によっては、任意売却とは住宅ローンの返済ができなくなった人が、一時的にその住宅を手放すという形を取りながら、実際には近い将来にその住宅を取り戻すことができたり、さらには、そのまま住み続けることができてしまう、というようにするための仕組みとして利用することもできるものなのです。
それはどういうことなのかといえば、住宅ローンが返済できなくなった場合に、その抵当権を外してもらうようローン会社と交渉して、任意に売却してしまう、というのが任意売却というものの基本的な仕組みです。
しかし、任意の売却ですから、その売却相手を自分の親族や親しい友人にしたり、さらには親子間での売却にしてしまうこともできるわけで、そうした場合には、買い手の親族や友人に家主になってもらって、そのまま賃料を払って住み続けたり、親子間売買である場合には、賃料すらもなしでそのまま住み続けてしまう、ということすらもできることになるからなのです。
そして、親族や友人に家主になってもらって、その賃借人として住み続けている場合には、将来、経済状況がよくなった際には、これを買い戻すこともできるわけで、この買戻しのことをリースバックと呼んでいるわけです。
一方、親子間売買であった場合には、単なる名義人の変更に過ぎませんから、その買戻しさえも不用ということになるのです。住宅ローンを契約している方は覚えておきましょう。
30を超えてくると、周りも結婚しだして、マンションを買ったりするわけですが、この先の見えない時代にすごいなと思うわけです。特に、私たちの業界は定年まで勤めた方がまだいないような新興市場なので、先の見通しは立ちづらいからなおさらです。まあ、多分任意売却という言葉も知らないのだと思いますが、もしここで初めて知ったなら任意売却については軽く知っておくといいですよ。本当に万が一ですが、住宅ローンが支払えなくなった時に知ってると知ってないでは違いますので。